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真理を求めて

いつも科学関係のドキュメンタリーを見てビックリするのは理論が先に提唱されて、それをもとに何十年と掛けてあらゆる人がそれを証明しようとするその順序である。
今日も「ヒッグス粒子」を探す番組をテレビで観たが、存在するかも分からないものにとてつもない数の人達がとてつもない時間(提唱されてから50年以上経っているらしい!)とお金を掛けているのにつくづく驚いてしまう。このヒッグス粒子に関しては、スイスの地下に作られているとてつもない実験装置の話を聞いて以来興味を持っていたが、昨年ついに出たその実験結果は「ヒッグス粒子とは断定出来ないが、何かの粒子は見付かった」というものらしい。つくづく気持ちがすっきりしない...。科学者たちは大興奮のようだったが...。

次元は違うがこの科学者たちの探求が音楽の中の心理を追求するプロセスと共通するものが多いように思う。とにかくあらゆる角度から音楽の核心に近づこうとするのだが、その核心があるのかさえも分からないのに、ある事を信じて探し求める。あれも違う、これも違うと消去法で核心に近づくのも似ている。そして、真理は意外な所から出て来たりもする。おまけに一つの真理を見付けても、次の真理への探求が始まる。どの世界も真理への道は遠いな〜〜〜と実感する今日この頃です(笑)。

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