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聖者たちの食卓

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コンサートが終わるまで観に行くのを我慢していた映画「聖者たちの食卓」。生徒の家に行く途中にあるインディー系の映画館でチラシを一ヶ月程前に見て、「どうかコンサートが終わるまで上映していますように!」と祈るような気持ちで毎週、前を通っていた。(そうしたら、実際に上映期間が延びて観に行けました!笑)

とにかく目からうろこの連続!久々に凄いカルチャーショックを受けました。
舞台はインドの聖地、ハリマンディル・サーヒブ(黄金寺院)。ここでは毎日10万食のカレーが無料で提供されていて宗教も人種も階級も職業も年齢も関係なく、皆が公平に食事を共にする。これが500年以上受け継がれていると云うから驚きだ!この映画はその舞台裏を初公開。

プログラムの批評に
「ものすごい事がさらっと描かれているのだが被写体にとってはこれが日常なのだ。この特別感のなさがおかしくて仕方がない。だから食器を洗いながら「別に普通ですよ、こんなの」という表情さえも面白い。」

本当にみながつくづくと淡々としているのがあまりにも面白い。急ぐわけでもなく、おしゃべりもする事なく、無表情ににんにくの皮をむいたり、タマネギを切ったり、お皿を配ったり、お皿を洗ったり、床を掃除したり、お鍋を洗ったり、お祈りをしたり、食べたり。混沌としたカオスのようでいて、とてつもない秩序があるようにも見えて来る。何でもない一つ一つの動作や一人一人の人間が本当に神聖に見えて来るから凄い。

最初は驚きの連続だったが、だんだんと「あれが本来の人間のあるべき姿で自分の生活や価値観の方がおかしいんじゃないか?」と思えて来た。一人一人の人間を越えたとてつもない生命のエネルギーの力強さを感じる事ができました。ぐじぐじと悩んでいる自分もバカらしくなって来て、もっと淡々と、でもエネルギッシュに生きれたらいいな〜と思いました。

世界にはまだまだ知らない事がいっぱい!

追記:何回か思わず声を上げて、笑ってしまったのだが、その中の一つ。寺院に入る時に靴を預けて足を洗うのだが、その靴を預ける場所が写っていて、「10万人分の靴。絶対預けたら無くなっちゃいそう...。」なんて疑いの目で見ていたら、何と預けた後にローテーションで何人もの人がその一つ一つの靴を磨いていた!!食事を提供してくれる上に靴まで磨いてくれるの〜〜!!!???」と自分の懐疑心を深く反省しました...。

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