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ラフマニノフ

lbsOP2aX6AXe7ji1706259009%E3%81%AE%E3%82%B3%E3%83%94%E3%83%BC.jpg7月のコンサートのためにラフマニノフのチェロソナタの練習をし始めている。
ピアノ譜は50ページ近くあり、演奏時間も30分を超える大作である。初めての曲なので最初は身構えていたが、リサイタルのためにラフマニノフの前奏曲を再び勉強し直していたので、和音や音楽の進行の仕方には親近感を持って譜読みが出来ていて、とにかく楽しい。時間的にも余裕があるので、かなりじっくりと練習できるのはありがたい。とにかく音数が多いので、デッドラインが近かったら、音を読むだけで精一杯だったように思う。
今までこの曲を聴いてもあまりいい曲とは思えなかったのだが、昨年の夏にロンドンに行った時にロイヤル・バレエでこの曲の3楽章が使われており、その時のチェリストが本当に素晴らしく、初めて感動を覚えました。昨年暮れにもライブで全曲を聴く機会があり、どんどんとこの曲が身近に感じられるようになっていました。
そして、今年に入ってから楽譜を開いて譜読みを始めたのだが、こんなにも美しい曲だったのか、と日々驚きがあります。和音もメロディーも音楽も本当に美しい。
とても残念なのは音数が多く、テンポも速いと細かいところの美しさは、実際の演奏ではなかなか聞き取れないというか、すぐに次に移行してしまうので、感動している暇がないような気がします。今はゆっくり練習に徹しているので、弾いている自分が一番この曲の美しさを体感できるのが本当に幸せ。いざ、テンポを上げていったらその余裕はなくなるんだろうけれど。。。この曲の本当の美しさをコンサートで伝えたい。

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