パルカローレ Ⅱ
今年に入ってもう一ヶ月になってしまうのですね。早い。。。
昨年の12月、色々と事情があり、練習を最低限にしていたのだが、1月1日からまた張り切って練習しています。本当にクラシック音楽を思いっきり弾けることに感謝。やはりクラシック音楽にしか辿り着けない領域があり、それを自分で追及・体験できることは本当に幸せなことと実感。5月のリサイタルのプログラムも決まり、毎日の練習がとても充実しています。
去年の最後のブログがバルカローレⅠだったので、遅ればせながら、その続きを(笑)。
ショパンのバルカローレ(舟歌)の思い出だが、私がとても尊敬しているピアニストTはとにかくショパンが素晴らしく、本当にショパン弾きと言っても過言ではないと思っている。数年前にコンサートで弾いていたシューベルトも素晴らしくて感動したのだが、彼のショパンを聴くと、作曲家との隔たりを全く感じないのである。
10年以上も前の話になるが、その彼がレコーディングをするというので、ついて行くことに。イギリスの田舎の小さなチャペル(All Saint's Church Tudeley)でのレコーディングだったのだが、そのチャペルのステンドグラスは全部シャガールがデザインしたものでした。周りに建物は全くなく、自然の中にポツンと建ったとても小さなチャペルに、友人のTとエンジニアの方が一人、そして私だけの3人。会衆が座るベンチでTが演奏するのを聴きながら、レコーディングは進んでいきました。もちろん防音ではないので、外の音(車や飛行機の音)が入らないように、と時間的にはかなり夜遅く、外はもう真っ暗。何曲か弾き進んだ後に、「集中するためにチャペル内の電気を消したい」、とTが言いだしました。消してしまうと完全に真っ暗になってしまうので、外からチャペルを照らす電気を付けたらどうか、という話になりました。チャペル内の電気を全部消して、外の照明を点けると、シャガールのステンドグラスの絵が全部チャペル内にほんのりと映りました。シャガールのあの美しい青色が壁に映る中で、Tはバルカローレを何回も弾き、私はそれをベンチで見ながら、聴きながらこんなに完璧な時間があっていいのだろうか、永遠に続いて欲しい!と思っていたのだが。。。
残念ながら、暖房も付けず(音がしてしまうため)にいたので、とても寒くて、トイレにどうしても行きたくなってしまい、おまけにチャペルにはトイレがないので、近くのパブまで車で送って頂き、そこで待機することになってしまった(涙)。
チャペルでの至福の時間は2時間ほどでしたが、今でも忘れられないバルカローレの思い出です。そんな夢のような時間をくれたTに本当に感謝。
今回のコンサートは祝賀会を兼ねたものだったので、始まる前から会場の雰囲気がとっても和やかでみなさん、とっても楽しそうでした。すでに場が温まっているので演奏者にとっては何ともありがたい。
そして、昨日それを実践出来るとてもいい機会がありました。
伴奏をさせて頂いた合唱団は本当に澄み切ったサウンドで、舞台袖で聴いていた最初の宗教曲2曲はまさに天に昇っていくようでした。あまり昇ってしまうと弾けなくなってしまうので、途中で感動し過ぎないようにブレーキ掛けましたが(笑)。
20年程前にイタリアのコンクールで一緒になった安田正昭さんのリサイタルが上野の東京文化会館でありました。(それにしても、やはり文化会館の小ホールは雰囲気があっていいですね。)ブログにも書いたが、数年前に音楽情報誌で安田さんのリサイタルの広告を見付けて聴きに行ったら、あまりに素晴らしくて大感激。最後に弾かれた「展覧会の絵」は圧巻で、あのただでさえ高い小ホールの天井が吹き飛んで天を仰いでいるかのような演奏でした。
芸術の秋にふさわしく、コンサートに行く事が多い。
久しぶりのブログになってしまいました。アメリカの事も色々書きたかったし、帰って来てからも色々と刺激を受ける事が多くて、書きたい事はいっぱいあるのだが...。
昨日のリサイタルにたくさんの方にいらして頂き,本当にとても感謝しております。
鎌倉の桜も満開近くになって来ました。(ちなみに今メイン通りの段葛は工事中で桜並木はありません...。寂しい。)
本物ではないかと思える要素がいくつかあるのだが、一つは自分とは関係なく、音楽が独り立ちしているように感じるようになって来た事。そして、「私はこういう風に弾きかったのか!」と本来の自分の姿を発見する事がある。感情や思いや考えではなく、自らを分けた「自分」がそこにあると思える音楽がでて来ました。嘘や偽りが一つもない、上手い下手とは別の次元の音楽が確かにあった。
クリスマスに追われていると思ったら今度はお正月の準備でバタバタの毎日。
今日は16日のコンサートのためのホールでのリハーサル。
木曜日のコンサート。たくさんの方に来て頂いて本当に感謝しております。
先日、一年以上前にしたレコーディングの音源調整をするために、レコーでイングをして下さった録音技師さんに会いに行ってきました。
先日、戸室玄さんのランチタイムコンサートを聴きに行って来ました。
昨日のコンサートが何とか無事に終わってとてもホッとしている。不思議なご縁で今回合唱の伴奏をする事になったのだが、色々な意味でとてつもなく大きなプレッシャーが...。話題の合唱団だったという事と,久しぶりの大ホールという事もあり相当気が張っていました。
今、ちょうどイギリスで買って来た詩人リルケの「若き詩人への手紙」という本を読んでいるのだが、リルケが若い詩人に書いた最初の手紙にすでに「何が一番大切かと云えば、自分はその一行を書かなくてはならないのか、という必然性を感じるか、という事」、というような事が書いてあります。
ニューヨークから無事に帰って来ました。今回は相当窮屈なスケジュールで何となく忙しない感じだったが、コンサートは久しぶりに自分に合格点を出せるものとなって、今は気分も晴れ晴れ。色々と細かい所では気になる事も多々あるが、一時間半のコンサートを通して自分を表現し切れた感があるのは嬉しい。「展覧会の絵」のスケールの大きさまで自分を持っていく事が出来て、理想にかなり近い形になって来ました。スケール感は身に付いたのでいつかまたプログラムに乗せる時にはもう少し余裕を持って弾けるように思う。
しかし、先日偶然に出逢った彫刻家の舟越桂さんの「個人はみな絶滅危惧種という存在」という本に救われる言葉がいくつもありました。
14日に南麻布のセントレホールでランチタイムコンサートがありました。たくさんの方がいらして下さり、心から感謝しております。本当にありがとうございました。
久しぶりの凄い雪!
今日は凄いコンサートを聴いて来ました。昨年の夏にもリサイタルを聴きに行った、高校生のA君のチェロ・リサイタル。とにかく「素晴らしい!!!」の一言。(隣に座っていらしたおじさんも「素晴らしい!素晴らしい!」を連発!)
南麻布まで足を運んで下さり、本当にありがとうございました!
やはり大きな曲はよっぽど元気じゃないと弾けないんだな〜とつくづく感じてしまいました。考えてみれば、曲中にあるエネルギーは自分が作り出さなくてはいけないので、そのエネルギーが作り出せないと結局スカスカの音楽になってしまって、音は一生懸命弾いていても感じるものが全然違う。風邪をひいていた時に録った録音は本当に演奏の善し悪しとは別に全く腰の抜けた音楽になっていました。元気になって良かった。。。本当に健康は感謝です。
今日は南麻布の会場でのリハーサル。1920年代のニューヨークスタインウェイのピアノ。昔弾いていたピアノと形もとてもよく似ていて親近感を持っていたが、今日初めて弾いてみてびっくり。弾いた感触も出て来る音の響きも昔のピアノにそっくり!!懐かしい感じがしました。小さいピアノなのに響きが豊かで、温かでとっても弾きやすい。来週のコンサートがとっても楽しみになって来ました。
今日は紀尾井ホールでのガラコンサート。
いくら練習しても、やはりコンサートの本番は感覚的にも精神的にも練習とは全然違う。あの緊張感の中でしか見えないものや感じないものがある。それが裏目に出る事も多いが、それが音楽的成長につながる事も多い。
昨日は私も丸ビルのオープンスペース「MARUCUBE」でのエリアコンサートをさせて頂ける事になりました。大雨の中、足を運んで下さった方々に本当に感謝です。ありがとうございました。
帰って来た翌朝(前日の真夜中に帰って来たので)に最初に耳にしたのは、友人が10年以上前に作ったCD。以前から「いいな〜」とは思っていたけど、今回はつくづく癒されました。こんなにもピアノの音が心に染み入るか、という感じでした。こんなに感動すると、「今回は弾けなかったけど、録音して送ろう」なんてまた張り切っちゃうんだけど、やはりこれも離れているから感じる事なんだろうな〜と思ったり...。
リサイタルというのはいつも思うのだが,本当に特殊なもののような気がする。
10月10日のトッパン・ホールでのリサイタル。
9月23日に10月のリサイタルに先駆けて、茅ヶ崎でチャリティーコンサートで弾かせて頂きました。
今日はバイオリニストのイヴリー・ギトリスさんのコンサートに行って来ました。
それにしても、今回のコンサートではプログラムにも被災地への訪問、慰問演奏の模様が書いてあったり、会場に写真が置いてあったり。コンサート内で「色々話したいけど、感情的になっているから後で話す。」と何回もいいながらも結局最後まで地震の事については一言も話さなかった。こんな凄い巨匠と一緒にしてはいけないのかもしれないが、勝手にニューヨークのリサイタルで話をしたら弾けなくなってしまった自分と重なって、救われた思いがしました。(実際は全然違うのかもしれないけど...。)
先日,秋のリサイタルのピアノ選びをするためにホールまで行ってきました。
練習に集中していたらまたブログが滞ってしまった...。
前置きが長くなってしまったが、このコンクールにフランスから参加していたYさんがいました。当たりがとても柔らかく、穏やかな優しい感じなので、初めて街で会った時も気軽に話しかける事が出来ました。私もロンドンを離れてからは音信不通になってしまったのだが、時々日本でのコンサートの宣伝を見たりしていたので、いつか聴きに行きたいな〜とずっと思っていました。
キリスト教の暦ではクリスマスは12月25日に始まり1月6日に終わる事になっている。なので、クリスマスの飾りも昨日まで飾ってありました。今回は生徒達のコンサートがあったので、相当気合いの入った飾り付けだったが、片付けながら、「良く頑張ったな〜」と自分の頭を撫でてやりたい思いでした(笑)。どうりで忙しかった訳だ...。
コンサートをする際にやはり演奏者としてはぜひとも来て頂きたい、という気持ちがあります。日本だと遠慮がちにお知らせするが、来てもらいたい気持ちはとても大きいし、来て頂けないと相当がっかりします(笑)。日々心血注いでコンサートに向かうので、見栄や自慢ではない、上手く云えない違う気持ちなのだが。。。
車掌さんに相談したら「新幹線に乗れば、次の乗り換えに間に合います」と云われ、急遽新幹線に乗る事に。新幹線に乗らずに済むために朝早く出たのだが、裏目に出てしまった。
途中で「カツ丼」という無味乾燥な看板があり、お店の周りの植木もきれいに刈り込んであるし、人もぞくぞく入って行っていたので大丈夫だろうと思い、吸い込まれるように入ってしまった。ラーメンやチャーハンなど色々とあったが、思わずカツ丼を頼んでしまった。カツ丼なんて今までの人生で頼んだ事ないと思うんだけど...(笑)。よっぽど疲れていたんだと思う。それにしても、この食堂にいる人達が何とも素朴で温かな感じで感動してしまった。調理場が目前にあるのだが、カツ丼を食べている間の20〜30分に様々な人情劇を見せてもらいました(笑)。もくもくと調理している(手はきびきびと動いているのだが)温和そうなおじさん、笑顔が温かで「ありがとうございました」の言葉に本当に心がこもっているおばちゃん達、お客さんのおじさんが知り合いのおばさんが入って来て色々と話していたかと思うと、自分のお勘定を払う時にそのおばさん達の分もひっそりと払って行ったり...。そして、実はカツ丼もと〜っても美味しかった!なんかあのお店は本当に真心がいっぱい詰まっていたな〜...。
元気をもらってやっとコンサート会場に着きました。何もない所にぽつんと建っていた文化会館だったが中がとても素敵に造ってあってびっくり。そしてピアノも素晴らしいのが置いてあってダブルびっくり。こういう所が日本の凄い所だな〜と思ってしまいます。
30日にあるコンサートのために今日はホールでのリハーサル。
今回のリサイタルをきっかけにとても大きな出会いがありました。それは『
この「カノン工房」さんは本当に音楽家が探し求めていた会社です。マネージメントが全てやって下さる音楽家はほんの一握りです。コンサート一つするには大変な労力が必要なのだが、その大変さから演奏の方が二の次になってしまったり、結局は長続きしなくなってしまったり...。そこを解消して下さるのがこの『カノン工房』さん。コンサートに何が必要かを理解している上で助けて下さるので、とても心強いです。全てをお任せする事も可能ですが、自主企画の場合は、周りにお手伝いをして下さる方がいない訳ではないので、足りない所だけを補強して下さると云うのも本当に嬉しい。
今日はここ数カ月間準備していたリサイタルでしたが、いかに人に支えられているかを実感する日でした。コンサートの実現を可能にして下さった方達,来て下さった大勢のお客様、そして遠くからお祈りをして下さった友人達のおかげで今日のコンサートが可能となりました。本当に感謝でいっぱいです。本当にありがとうございました。
芸術の秋にふさわしく、イベントがいっぱい。この10日間は特にクレイジーで、これでも、泣く泣く諦めたものもいくつか...。
今日は恩師のコンサートを聴きに六本木まで、
一昨日、ヴァイオリン・デュオと弦楽アンサンブルのコンサートを聴きに真鶴まで。
今回の公演は「鏡と音楽」というものだったが、残念ながら今回はあまり私好みではなかった。それでも、ダンスを観ながら、色々と考えさせられて収穫となった事はあったし、そして、終演後にロビーで売っていた写真集に書いてあった言葉にとても心に響くものが...。
11月のリサイタル情報をインフォメーション・ページにアップしました。
今日はBスクールの年度終わりのコンサートを聴き/見に渋谷まで。ピアノの生徒6人が行っている学校なので、午後のレッスンの前に行ってきました。
昨日のブログに登場したフルートのIさん。私が大学を卒業してすぐの時に紹介され、随分と一緒に仕事をさせて頂きました。音楽に対する姿勢がいつも誠実で、とても尊敬している音楽家の一人です。私が大学を出たてで、場慣れのしていない時期にいつも励まして下さって、相当に勇気づけて下さったり、自信をつけて下さったりしていました。こんなに人間的に素晴らしい音楽家と若い時に一緒に仕事ができた事はとてもラッキーだったと思っています。
昨日はオーボエのM先生と某クラブの定例会での30分の演奏。
今週は火曜日と金曜日にオーボエのM先生とリハーサル。
日曜日に生徒達の発表会。発表会という言葉が嫌いなので、必ず「コンサート」と云う事にしている。発表会で自分の曲だけさっさと弾いて、他の人の演奏を聴かないと云うのはどういうものかといつも思っているので、毎回子供達にはピアノを弾くだけでなく、音楽を聴く場だと云う事を強調している。
終わった後に褒め合ったり,前回に他の子が弾いていた曲やどんな風に弾いたかを覚えている子さえもいる。生徒達の親も、他の子達の成長振りをわが子のように喜んでくれるので、本当に皆が大きな家族のよう。二時間近いコンサートだが、静かに最後まで一生懸命聴いてくれているのは凄い事だと思う。
いよいよコンサート。
時のはにかみ方が全く同じで、フラッシュバックのように3年前に戻ったようでした(笑)。
3月1日にスタジオ・エスポワールでコンサート。ピアノ・ソロの他に歌のリート曲を2曲。友人でもあるNさんとの共演でした。
自分の演奏に関しては「まだまだまだまだ」という事が多々あって、「がっかり」してしまった所もあったが、音楽的には相当やりたい事は出来たような気がします。音楽的に守りに入らなかった事は自分に評価してあげたいところです。コンサートで弾く事によって、発見も色々とあったので、次のコンサートに向けてのワンステップと思っています。
演奏の後は来て下さった方達とのティータイム。この時がとっても楽しいし、嬉しい(笑)。色々な方の感想やご意見が聞けるので、とても貴重な時間と思っています。自分の中ではやはりマイナス面ばかりが気になってしまいがちだが、聴いて下さった方からの温かな言葉を頂くと本当に励まされます。そして、それこそが次のコンサートに向けて「また頑張ろう!」という気を起こさせてくれるのです。
Mちゃんとの弾き合いで俄然、練習内容が充実。本当に音楽仲間がいる事で自分の音楽が支えられている事を実感します。
年末からお正月に掛けては練習三昧。いつもそうだが、生徒のレッスンのない春と夏のお休みにはいつも海外に出てしまうので、実はこの冬休みが一番家で落ち着いて練習出来る時期。それなのに...。
せっかく楽しみにしていたチャイコフスキーの交響曲第5番だったが、自分としてはコンサートでは少し期待はずれだったので、家に帰ってからお気に入りのCDで耳直し。E.ムラヴィンスキー指揮のレニングラード・フィルハーモニー管弦楽団のチャイコフスキー。Wフィルの演奏があまり良く感じられなかったのはこのCDのせいのように思う。この曲を初めて聴いたのがこのCDで、初めて聴いた時から大感激してしまったためにイメージが出来上がってしまったのは確か。考えてみると、ライブで何度もこの好きな第五番を聴きにいっているが、このレコーディングを越える演奏にはまだ出会っていない。名盤と云われているらしいが、ライブをも越えるレコーディングって云うのは本当に凄いと思う。
10月の中旬くらいにはもうハイドンのソナタは来年のリサイタル・プログラムには入れられない事が分かったので、キリを付けるために、友人のMちゃんに聴いてもらう事にしました。曲を寝かせる事はとても良い事だが、新曲はやはり一度人前で弾いた方が身に付くので11月の頭に弾き合わせをする予定を立てました。
この曲を聴いている途中でふとイギリスの風景を思い出したのだが、その思い出した場所というのが、昨日のブログで書いたLizの家へといつも歩いていく道。とにかく、歩道が広く取ってある並木道で少し坂になっているために相当先まで見えるようになっている。Lizの家にはコンサート前に練習に行く事が多かったので、相当精神的にも充実/集中している状態でこの道を歩く事が多く、目に入って来る物も相当クリアに見えていた気がします。風が吹いている感じや、光の射し具合、そして車の通りも激しい道なので、その喧噪までもがこのラターの曲と一致した感じがしました。(ラターは現代に生きている人なので、近代的な感性に共感したのだと思うが...)
今日は本当にいい一日でした。
先日、ロンドンから一時帰国しているピアニストのMさんと一緒にプリンで有名な「Marlowe (マーロウ)」でランチしました。彼女は私がアカデミーでついていた先生が鎌倉に来た時にレッスンを受け、それがきっかけとなってイギリスに留学する事になり、もう今年で5年目だそうです。当時、先生の通訳をしていたので、Mさんと最初に出会ったのも6〜7年前。もうすっかり見た目も考え方も大人になっていて頼もしい限り。イギリスで得たものがとても大きかったようで、とても嬉しい。
今日はイギリス人の実力派ピアニスト、ポール・ルイスのリサイタルに。
昨日聴きに行ったKさんのリサイタル。前半はO.メシアンの「火の鳥」の演奏とKさんと作曲家・音楽学の丹波明氏との対談でした。丹波さんはメシアンの直弟子だったという事で、とても興味深い話を色々として下さいました。やはり音楽家としてではなく、実生活での話を聴くととても親近感が湧いてきます。
今日は生徒のレッスンの帰りにコンサートに。以前にシューベルトのレッスンを受けたKさんのピアノ・リサイタルで、全曲オリヴィエ・メシアンのプログラム。
身体と精神/心が一致して動くようになってきてくれている。今までは,頭/心でやりたいと思っていた事を,無理をしてでも手や指を動かすようにしていたが、曲が身体に染み込んで来て、自然と動くようになってきた。いかに脱力するかが今の練習の主体となっているが、脱力出来れば出来る程,どんどん音楽が自由に、自然に流れてきます。
コンサートまであと2週間強。精神的に一番充実している時期です。弾き込めば弾き込む程に音楽的な進化/進歩がある。コンサートが近くなると、練習量を減らす人もいるが、私は逆のパターン。とにかく,今は勢いに乗っていくらでも良くなってくれるので,このチャンスを逃してはなるまいと一分でも多く練習したい所です。手を壊さないようにだけ気を付けながら,最後のラストスパートになります。
今日は知人のピアノ・デュオのコンサートに。モーツアルトからシューマン,ドビュッシー、ドヴォルザークと幅広いプログラム。ピアノ・デュオ(連弾)はアンサンブルの中でもとっても難しいと思っているものです。同じピアノで隣り合わせで弾くと,一人一人の個性が顕著に際立つので,一つの音楽を作るというのは至難の業。しかし、今日のお二人の演奏は音がとてもよく合っていらしたので、逆にそれぞれの個性が生かされて、楽しく聴く事ができました。
今日は高幡不動での仕事があったので、朝早くから電車に乗っての、2時間以上の通勤。久しぶりの新宿駅のラッシュにびっくりした。人の流れの交通規制をしているんですね(笑)。
旧暦に従ってお雛様は4月まで出していても良いというのをお聞きしているので、今まで飾ってありましたが、さすがに明日から4月なので今晩、片付ける事に。
4月のロンドンでのコンサートはヴァイオリンとチェロと一緒のトリオ・コンサート。残念ながら、私は一週間前にしか現地入りしないので、3人でのリハーサルはその一週間に集中してする事になります。
14日にリサイタルを控えている友人のYさんが、コンサートの練習として弾きに来て下さいました。
サントリーホールでバッハのマタイ受難曲を聴きに。演奏は聖トーマス教会合唱団とゲヴァントハウス管弦楽団。2〜3年前にゲヴァントハウス管弦楽団のコンサートを聴きに行った時に、ツアーの最終日だったせいか全然やる気のない演奏で憤慨して帰って来たのを覚えているのであまり期待していなかったが、今日は本当に素晴らしかった。最初の音から本当に音が美しく,瞬時に音楽の中に引き込まれました。
ロンドンのピアノのF先生が日本に来ているので,今日は一緒にディナー。前回鎌倉にいらしたのが11月だったのでそんなに久しぶりではないが、やはりお会いして近況を色々と聞けるのは嬉しいものです。今日は特にお元気で、とても溌剌としていらっしゃいました。初めてレッスンに伺ってからもう20年近くになりますが、今でも最初のレッスンを鮮明に覚えています。太陽の光がサンサンと差し込んでいるアパートでまず挨拶を交わしたあとの最初のひと言が「紅茶,飲む?」でした。(今思えば,イギリスらしい!)いつも過剰な緊張でお腹を壊しながらレッスンに行っていた私にはF先生のリラックス度が衝撃的でした。音楽的にも人間的にもとてもおおらかで、個人的に大変だった20代の様々な場面で助けて頂きました。
4月にコンサートする事が決まり、チャイコフスキーの「偉大な芸術家の思い出に」というピアノ・トリオの曲を練習している。50分近い長い曲で楽譜にすると90ページ近くになる。ニコライ・ルービンシュタインという音楽家の死を偲んで書いた曲なのだが、チャイコフスキーのルーピンシュタインに対するとてつもない尊敬と亡くなってしまった無念さがひしひしと伝わってくる。
Mちゃんのコンサートを聴きに。前回も超絶技巧を駆使した曲を並べていて、すごいと思っていたが、今回はさらにそれに加えて40分のドヴォルザークのピアノ五重奏曲を含めた休憩なしの一時間プログラム。本当に凄すぎます(笑)!
今日は調べものをするために芸大の図書館へ。英語でしか分からなかった曲名の日本語名を調べるためだったが、ニュー・グローブの音楽事典に知りたいものは全て載っていました。大分前にイギリスでヘンリー・パーセル(イギリス人のバロック時代の作曲家)の曲ばかりのコンサートをした事があり、そのプログラムをウェブサイトのコンサートページに載せたかったのだが、インターネットで調べても限界があり困っていた。しかし、この事典にはパーセルの700曲を越える歌曲の英語名が全て訳されていました。おまけにとても調べやすいように整理されていて、探していた4曲を10分の間にあっという間に見付けられました。このニュー・グローブ事典は本当に凄い。そして、これをまた全部和訳してくれた人達がいたというのも凄い!大感謝!
バッハを練習していると,こんなにもこの人の心の奥深くまで入って行ってしまっていいのだろうかと思う時がある。信仰心から来ているバッハの音楽は神様に向けらているもので、常に希望と喜びに溢れているが、内省的な曲では本当に無防備に魂の全てをさらけ出していて、弾いているこちらの方が土足で上がり込んでいる気がして申し訳ない気持ちになったりします。
先日、オーストラリアに住んでいる友人のTと電話で話していたら「次のコンサートでシューベルトの遺作のソナタを弾きたい」と云っていた。自分が何年も前に練習していた曲だったので「懐かしいな〜」なんて話していたら、今日ラジオで流れていた(笑)。ちょうど遠出をする車の中だったので珍しく全曲じっくりと聴いたが、本当に良い曲。40分近くある大曲なので、最初は純粋に音楽だけに集中していたが、長いので色々とこの曲を練習していた時の事を思い出してきた。
今日は受験を控えているA君の伴奏部分だけ(ソロなしでピアノだけ)の録音をしました。実は、昨日も録音していました(笑)。立て続けに2回通して録ったのですが、あまりにすんなり行ったので自分でもびっくり。昨年からレコーディング続きで、少しトラウマになっていたのですが...。あの独特の緊張感に慣れてきたのかな〜。それにしても、あっという間に録れたレコーディング。聴いてみて、がっくり。音楽的にはそんなに問題なかったのですが、テンポ(速さ)が揺れて、揺れて。これでは、ソロの支えになるどころか、邪魔する事に。なので、その後はメトロノームでの練習、そして今日は改めてメトロノームをそばに置いての録音。(もちろんメトロノームの音は出しませんが、光で拍子を刻むように設定しました)
今日は都内でヴァイオリン、チェロ、ピアノの室内楽のコンサートを聴きに。音楽自体はとても美しいのですが...。残念ながら演奏は心に響きませんでした。きれいに演奏していたので、心地よいと云えば心地よいのですが、22度にずーっと保たれた無菌室にいるような気分に。コンサート中、なぜ心が動かされないのか、一生懸命考えてしまった。温度変化もなかったように思ったが、それ以前に体温みたいなものを感じなかったからだろうか、と考えたり。
今日は菅野潤さんのレッスンを受けに茅ヶ崎まで。菅野さんはフランス在住のピアニスト。昨秋、浜離宮ホールでザルツブルガー・ゾリステンとの室内楽のコンサートでシューベルトのピアノ五重奏曲『ます』を演奏されていたのですが、本当に素晴らしくて大感激。これぞ、室内楽!という演奏でした。とにかく、シューベルトのスタイルを保ちつつ、一人一人の演奏者がとても自由に弾いていました。皆が好き勝手に弾いているという事ではなく、その場で作られている音楽に反応してその瞬間にしか作り得ない、即興に近い自由という意味です。これは、お互いの音と音楽をとても良く聞いていて、それを尊重してまた自分もそれに応える、という理想図です。しかも5人がそれぞれとっても自由なのに、五重奏としてのまとまりは崩れる事がありませんでした。本当に掛け合いが素晴らしく、聴いていてとても楽しかった。
今日は久しぶりに意外と静かな一日。

壁を一つ越えた実感があって相当嬉しい!長く一つの事を追求していると、意外と探している答えというのは自分の手中にあったりする。昨日書いた「音の膨らみ」に関しても、自分では無意識に時々は使っていたわけだけど、無意識なのでコンスタントではない所に色々と問題があった。音楽に限られた事ではないが、意識を持つだけで、見方や感じ方が変わったりするものです。 それにしても、こういう新たな発見があって直に演奏に反映出来る時は本当に嬉しくなります。今日は一日中上機嫌!
お正月三ヶ日はゆったり過ごせたので気分もすっかりリフレッシュ。3日間の最後の〆は湘南の海を時間に追われずゆっくりとお散歩。これからの一年にしたい事や目標にしたい事を色々と思いながら、とってもきれいな冬の海を満喫できました。こんな心のゆとりを忙しい時でも持ち続けたい、というのも今年の目標の一つ!